最近思ったこと

私が最近気付いて面白いなと思ったことを書きます。

きっかけは、私が最近読んだ一冊の本でした。

「私を美しく変えるクローゼットのつくり方」という本です。

本屋で冒頭だけ読んで、面白そうだったので購入することにしました。

私はその本を読む前、てっきりオシャレな雰囲気の、服やワードローブに関する本だと思っていました。

でも違いました。

その本の著者はジェニファー・バウムガードナーさんといって、臨床心理学者です。

 彼女は自分の知識を活かして、ワードローブに悩みを抱える女性の相談者にアドバイスをしワードローブを整えてあげるのですが、それだけではなくライフスタイルの問題をも解決してしまいます。

アプローチの仕方がユニークで、彼女の臨床心理学の知識と、いる服といらない服とを分けたりTPOに合わせた服を選んだり、相談者にあったファッションを考えたりとファッションに関する知識両方を使うのです。

例を挙げると、バウムガードナーさんを頼ってきた相談者の1人、医師のメーガンは仕事でもプラベートでも白衣と白いゴムサンダル姿です。

なんでも週末にばっちりおめかしした同僚に偶然会い、その際そんなはずないのに「当直なの?」と尋ねられたとか。

それに医師の仕事は、頑張れば頑張るほど生活が荒れていきます。

メーガンが仕事に飲み込まれる前になんとかしなければいけません。

バウムガードナーさんはまずメーガンの白衣以外の服をTPOに合わせて分けようとしますが、メーガンはそれすらなかなかうまくできません。

そこで彼女はメーガンにFacebookを始めさせます。

自己イメージを探らせるためです。

最初メーガンはプロフィールに履歴書のように自分の学歴や所属する職場などを書き込んでいきます。

それを見た彼女はメーガンに尋ねました。

「これのどこにメーガンがいるの?」と。

彼女はメーガンに自分を学歴などのステイタスで現すのではなく、もっと自分の内面を相手に見せるようアドバイスします。

そしてFacebookの作成がうまくいくと、次に2つのことを提案しました。

まずは医療に関係ない人との交流を増やし、仕事から離れた新しい世界で新しい人と触れ合うこと。 さらにもう1つ、心理学で用いるディレクションというらしいのですが、これから1ヶ月間新しく知り合った人に自分の業績を語らないーープライーベトな質問をされた時にうまくかわすテクニックを使うこと。

例えば大学の専攻はと質問されたら、「専攻科目は人生です。教養科目をたくさん選択しました。幅広い分野を勉強してきました」と答えます。

そしてすぐにこちらがしたい質問を投げかける、という方法です。

この提案を受け入れたメーガンは、すぐに行動プラン通り交流イベントに参加し始めました。

するとメーガンは、いろいろな人と交流するうちに自分の内面的な資質に目を向けること、自分のありのままの価値を知ること、働きっぱなしの生活を変えワークライフバランスを実現しなくていけないことなどに気づきます。

そうするとやがて、本当の自分が見えてきたのです。

メーガンは以前なら自分にふさわしくないと決めつけていたことにも、週末に積極的に挑戦するようになりました。

キックベースボールのチーム、ダンスサークル、カップリングパーティーなどです。

そして彼女は、新しいアイデンティティを見つけたメーガンにはそれにふさわしいワードローブが必要だと考えます。

ここからは今までの臨床心理学の知識ではなく、ファッションの知識を応用しています。

メーガンは頭のいい行動派の女性です。

彼女とメーガンがまず考えたのは、仕事用の仕立てが良くてシャープなラインのクラシックな服にキトゥンヒールでした。

一方週末用のおでかけ用には、色が華やかでスパイシーな組み合わせのファッションを考えました。 メーガンはインド風の服やアクセサリーが好みということで、その好みを取り入れた服装も彼女は提案しました。

1ヶ月後に彼女がメーガンの自宅を訪れた時、メーガンは自分に似合ったファッションに身を包み、外見も内面も充実した1人の輝く女性になっていました。

それにこれから同僚とデートだというのです。

メーガンは努力してきた医師としてのアイデンティティは損なわず、空白だった部分を上手に埋めることができたようです。

バウムガードナーさんは目の下のクマをとるいい薬はない?という質問を飲み込みました。

だってメーガンは今勤務時間外なのですから。

このように臨床心理学の知識とファッションの知識を上手く活用し1人ずついろいろな悩みを抱えた女性を変えていく。

「私を美しく変えるクローゼットのつくり方」という本はこういう内容の本でした。

買う前はまさか臨床心理学がファッション関係の本に出てくるとは思わず驚きました。

そして私はこの本の他にも、相談者の内面や外見を変え魅力的にする、という趣旨の物を知っています。

1つは「クィア・アイ」といって5人組のゲイの男性がそれぞれフード、ファッション、カルチャー、インテリア、美容と自分の得意分野を担当し相談者の男性を内面、外見共に変身させるというアメリカのリアリティー番組です。

その5人組のゲイたちの通称は「ファブ5」。

これはNetflixという動画配信サービスで見ました。

この番組の場合も、相談者の男性はそれぞれ悩みを抱えています。

大学で落第してしまったことを母親に言えずに先に進めない男性、自分がゲイだということをカミングアウトできないでいる男性…。

そういう男性たちを内面から全て変えていきます。

フード担当のアントニという男性は簡単に作れて体にいい料理の作り方を教えたり、ファッション担当のタンは相談者の好みや体型にあった服装をいつも提案します。

インテリア担当のボビーはいくら酷い有様でも、相談者の家をとてもオシャレな空間に変えてしまいますし、美容担当のジョナサンは外見に無頓着な相談者の外見を確実に魅力的に変えます。

そしてカルチャー担当のカラモはいろいろな方法で相談者の内面のコンプレックスをうまく解消させてあげます。

ファブ5のすごいところは、自分たちの考えを相手に押し付けないところ、そして相談者の外見やインテリアを整えるだけではなく悩みを聞きコミュニケーションをとり、内面から変えるところです。 もし相談者の外見やインテリアを整えるだけだったなら、相談者は放っておいたら元に戻ってしまうでしょう。

でもファブ5は相談者の内面をも変えてしまいます。

そこがすごいなと思い見続けています。

2つめは、同じくNetflixでやっている「KONMARI~人生がときめく片づけの魔法~」という番組です。

「人生がときめく片づけの魔法」の著者で有名な近藤麻理恵さんの番組です。

近藤さんは今アメリカのカリフォルニア州に住んでいるらしく、アメリカで「こんまりメソッド」を使い相談者の家を片付ける手伝いをするお仕事をしているようです。

「こんまりメソッド」はまず片付けるものを場所別に考えるのではなく、衣類、本類、書類など種類に分けて片付けること、片付けるときは、例えば衣類なら家中の衣類を一か所に集め一着ずつ服を手に取り、ときめくかときめかないかで必要か不必要かを判断する、というものです。

アメリカでも地域によってはコンパクトな家に住んでいる方もいるらしく、片付けに悩んでいたりするそうです。

この番組では近藤さん独自の「こんまりメソッド」を使い相談者の家族みんなで家を片付けていきます。

どの家族も最終的にはとても家がスッキリし、片付けに成功します。

近藤さんがとても丁寧に相談者の家族と話し合い、服の畳み方から指導するからだと思います。

片付けに成功した家族は皆とても晴れ晴れとした表情をしていて、これからは片付いたキレイな家で快適に過ごすことができるんだろうなと思います。

そしてそれはその家族のライフスタイルを変えることに繋がっているんじゃないかと気づきました。 このように相談者の外見や内面、ライフスタイルを変えるという趣旨の物はいくつもあります。

そして今あげた例の3つの本や番組はそれぞれやり方が違います。

同じように相談者を変えるのに、アプローチの仕方が違うのです。

それと同時に思ったのは、「変わりたい」と感じている人が意外と多いんだなということです。

今の自分に不満や不安があるからこそ、自分を変えて欲しいと依頼する…。

私はそう考えました。 説明が長くなりましたが、今あげた「人を変身させるのにアプローチの仕方はたくさんある」 「変わりたいと感じている人は意外と多いのではないか」。 この2つのことに気づき、私は面白いなと思いました。





⬇️アメリカのリアリティー番組「クィア・アイ」の予告編です!



⬇️近藤麻理恵さんの「KONMARI」予告編です!



⬇️「私を美しく変えるクローゼットのつくり方」です!

装丁もオシャレなので想像と違う内容で驚きました!

Kuon`s Diary

その日あったことを自由気ままに書いていきます♫ 気が向いたら見ていってください。

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